7.続々パラレルターン

 5才の冬のシーズン−夏あたりからは目に見えて滑りが変わることは少なくなっていきました。結構長い距離を滑らせても、明らかにうまくなったと言う感じは・・わからなくなります。その時の本人の気分のムラの方が大きいようです。年齢なりに(筋力・骨格的に)ある程度限界まで来ているのかも知れません。

うちのガキ(他の子は違うかもしれません)急斜面やハイスピードだと比較的ちゃんと滑ろうとするんですが、負荷がかからない緩斜面とかになるとテキトーに滑るんです。性格かな?誰に似たんだろう??
 この時期の課題としてうちで気にしていたのは次のようなことです。

限界スピードをあげる
 これは後ろにつけて引っ張り回す(トレーン)が一番かも知れません。朝一などの疲れていない/ゲレンデが空いている時に、あまり荒れていない斜面を選んでどんどん飛ばしていきます。人や障害物が少ない広い斜面を選ぶのは当然です。

緩・中斜面だと、重たい大人の方が早く滑ってしまってやりにくいです(スピード調整のためズラして前を滑ると真似します)。ある程度斜度のあるところでやりましょう。距離のあるフラットな中・急斜面で、大回り系で滑るのがベストですが、国内ではなかなか難しいかも知れません。

ある程度慣れてきたら荒れた斜面を使うのもいいでしょう。いずれにしろ滑っている子供の様子を見ながら、引っ張るスピードを考えてあげましょう。このトレーニングは疲労度やその時のやる気・斜面状況を見てやらないと危険です。
かなり急斜面@Ohau

クセ(特に腕の構え等の上体)
 長い時間腕を前に構えておくことは筋力的に難しいようです。放っておくとすぐに腕が体側にダラーッとなります。

多分ちゃんとは直らないと思いますが、言い続けるしかないようです。手の位置が原因で失敗したときなどに指摘するのも効果があるかも知れません。

上体をつっこまないようにする(腰で折らない)のも必要ですね。ガキは頭を前に突っ込んで滑りやすいですから・・・ この写真のような腕の位置&腰が折れるのは良くないですね。
急斜面@Ohau

板の前後差(=体の向きです)
 うちのガキの場合なぜか内スキーが前にでて(前後差を大きく取って)しまいます。結果として下の写真のように外向き姿勢が大きくなりすぎ、板がずれたり、先が開いて内スキーが使えなくなるようです。(これはチビに内スキーを使わせること自体無理かも?)

内足を引かせる/体を外に向けない/外腕を引かない 色々やりました。特効薬はないです。これも地道にやらせるしかないようです。 
中斜面@Hutt

気弱になったときのシュテム 谷回りを長くとれない 
 これらはいずれも恐怖心からのようです。ガキでも板をまっすぐ下に向けておくのは怖いようです。

谷回りを長く取らせるには板を早く回さないようにすることが必要です。トレーンの時に先を滑っている親が早く回すと、当然真似します。谷回りを意識して引っ張ってあげることは必要です。

シュテム癖については横滑り系のコントロールをやらせると良くなることもあるようです。シュテムや早く回すことに対しては、テンションをあげるのが最も効果的なようです。遊びながら親と追いかけっこしたりする(ちなみに結構急な斜面でも)のがうちでは結構良かったです。クローチング等の余計なことが出来ない体制で滑るのもいいようです。
新雪大好き。でもちょっとこわい・・・らしい
                                          2002.9追加
戻る次へホームメール